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チームワークが上手くいかない介護職必見!連携を改善する5つのポイント

介護施設で働いていると「職員間の連携が上手くいかない」「どうすれば良くなるのかな」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?利用者に適切なサービスを提供するには、職員間のチームワークが上手くいっているかどうかが重要です。チームワークが改善すれば、今より質の良いサービスを提供でき、利用者の笑顔が増え、前向きな気持ちで働けるでしょう。

 

この記事では、チームワークが良くないときに起きるデメリットと5つの対処法を解説しています。

介護職のチームワークが必要な理由3つ

介護職のチームワークが必要な理由は以下の3点です。

● 利用者により良いサービスを提供するため
● どの職員でも同じサービスを提供するため
● さまざまな職種と連携するため

介護職のチームワークが取れると、利用者にどのようなケアができているのかを確認し合い、 見直す機会にもつながるでしょう。

利用者により良いサービスを提供するため

利用者により良いサービスを提供するためには、チームワークは必要です。介護業務は、人との関わりが深く、信頼関係を結ぶことが大切なため、お互いにコミュニケーションを図ることが重要になります。

ときには、利用者に受け入れてもらえないことや、相性が合わない場合もあり一人では対処しきれないこともあるでしょう。チームワークができていれば、他のスタッフに助けを求めてケアを代わってもらったり、利用者との間に入ってもらったりして助けてもらえます。対応に困ったままの職員が対応するよりも、慣れた職員が対応することで、利用者も安心して介助を受け入れることも珍しくありません。

また、介護職それぞれに、得意・不得意があります。仕事に対する不得意は少ない方が良いですが、職員同士でフォローし合う環境も大切です。

どの職員でも同じサービスを提供するため

どの職員でも同じサービスを提供するためにも、チームワークが重要です。介護の仕事はシフト制のため、いつも同じ職員が対応できるわけではありません。介護職によって対応や介助の方法が異なると「あの人はしてくれるのに、あなたはしてくれない」など、利用者は混乱してしまいます。利用者の情報共有はこまめにおこない、職員全体で周知しておくことが大切です。休みの翌日は、申し送りや記録をさかのぼって確認し情報収集も忘れずしておきましょう。

さまざまな職種と連携するため

介護施設では、介護職の他にも看護師やケアマネジャー・理学療法士など、さまざまな専門職と連携して業務をしています。一人の利用者に気持ちよく過ごしてもらうためには、介護職とそれぞれの専門職が上手く連携できるようなチームワークが必要です。各専門職の視点から利用者を評価して、普段からコミュニケーションを取っておくことも大切です。万が一、利用者が体調を崩したときでも、焦らず対応できるでしょう。

次からは、チームワークが良くないことで起きるデメリットについて解説します。

チームワークが良くないことで起きるデメリット

職員間でチームワークが良くないと、以下のようなデメリットが起きる可能性があります。

● 情報の共有ができない
● 多職種との連携が取れない
● 介護職のモチベーションが下がる

チームワークが良くないと、利用者にも大きな影響を与えるでしょう。次からデメリットについて詳しく解説していきます。

情報の共有ができない

チームワークが良くないと、情報の共有が難しくなるでしょう。とくに、新人職員は周りの職員が忙しいと声をかけづらいと考えてしまうかもしれません。利用者の変化に気付いても、雰囲気が悪いと話しかけられずに対応が遅れてしまいます。対応が遅れることは、利用者にとって不利益です。「報告を忘れていた」「知らなかった」では済まされない場合もあり、利用者の命に関わる問題が起きてしまうかもしれません。

連絡ノートを活用するなど情報共有は忘れずにおこない、普段からコミュニケーションを取ることが大切です。

多職種との連携が取れない

介護施設でチームワークが良くないと、多職種との連携が取りづらくなります。介護職は、看護師や栄養士などさまざまな職種と連携して業務をおこなうことが重要です。各専門職は、それぞれの立場から利用者を見ているため、意見が異なることもあるでしょう。
利用者にとって、どのようなサービスが適切か、介護計画書などを見直し、同じ目標に向かってケアすることが大切です。

介護職のモチベーションが下がる

介護職同士のチームワークが良くないと、徐々にモチベーションが低下し、仕事にやりがいを感じなくなります。モチベーションが低下したまま業務を続けていても、仕事の質が低下して利用者へのケアにも影響が出るかもしれません。

また、愚痴が多くなり、いつの間にかやる気のあった職員まで仕事に対する意欲が下がり、離職の原因につながるかもしれません。「〇〇をやってくれてありがとう」「今日もお疲れ様」などの声かけや、利用者の喜んでくれた話の共有などは、モチベーションを維持しやすくなるため、積極的にコミュニケーションを図ると良いでしょう。

チームワークが上手く取れないときの対処法5選

介護施設でのチームワークの重要さは、介護職同士だけではなく、看護師や理学療法士など他業種に対しても同様なことが言えます。

万が一、チームワークが上手く取れないと悩んだときは、以下5つの対処法が有効です。

● 短時間の情報共有をする
● 目標設定をする
● コミュニケーションの時間を作る
● 相手の立場になって考える
● 客観的に見る

介護職としての意見を押し付け過ぎることなく、客観的な視点で利用者や家族の要望を他職種 に伝える必要があります。

次から、それぞれの対処法を解説していきます。

短時間の情報共有をする

チームワークを良くする方法の1つ目は、短時間で良いので情報共有する場を設けることです。わざわざ会議の場を作り、話し合う時間を割くことは難しいですが、毎日10分程度でも良いので、朝の業務前やシフト交代の時間帯におこなうことがオススメです。
ポイントは、短い時間でも良いから毎日続けること。また、大きい議題になりそうなときは、定例会議に盛り込むと良いでしょう。

話し合う内容は、事前に準備し簡潔に済ませることがポイントです。当日の予定や利用者への注意点・連絡事項などをスタッフ全員と話すと、何か問題が起きたときでもすぐに対処しやすくなります。自分の意見を伝え、すぐに問題解決できる場を持てると、少しずつトラブルが減り、施設内のチームワークも良くなっていくでしょう。

目標設定をする

2つ目の対策は、目標設定をすることです。今日一日の目標や、先のイベントに向けて計画を立てても良いでしょう。目標を全員の力で達成できれば、少しずつでもチームワークが改善していきます。一度チーム全体で、介護計画を見直して利用者の目標を取り組んでみるのも良いでしょう。話し合いをして決めることが重要で、誰かが決めた目標よりも、意識が高くなります。

コミュニケーションの時間を作る

3つ目に紹介する対処法は、コミュニケーションの時間を作ること。仕事に真面目に取り組むことも良いですが、コミュニケーションが不足すると表情も硬くなるでしょう。新人職員は先輩職員に話しかけにくいと感じているかもしれません。なるべく先輩から声をかけて、話をしやすい雰囲気作りも大切です。

コミュニケーションを取るときは、笑顔で対応し、何でも話せる時間を作ることを心がけてください。

相手の立場になって考える

4つ目の対処法は、相手の立場になって考えることです。人に意見を言うときは、つい自分の意見が正しいと思って話をしてしまいます。他の専門職と利用者のケア方法で意見が合わないときは、まず相手の立場で考えていくと良いでしょう。各専門職は、介護職と違った目線で利用者のことを考えています。まずは、相手の話を否定せず話を聞いてみてください。

基本的には、お互い利用者のメリットを考えての意見のはずです。それぞれの意見から新しい解決策や課題が見つかるかもしれません。

客観的に見る

最後は、相手のことを客観的に見ることです。同じ介護の仕事をしていても、人間は性格や考え方がそれぞれ違います。その違いを受け入れ理解することが大切です。また、相手から意見を言われたとしても、ネガティブに受け止め過ぎないようにしてください。逆に、自分自身も相手を否定することは避け「こんな考え方があるんだな」と客観的に受け止めるようにしましょう。

介護リーダーを頼って良いチームワーク作りを

介護施設の中で、良いチームワークを作るためには、中心となって動いてくれる介護リーダーの存在は欠かせません。介護リーダーの業務は幅広く、ケアマネジャーからの相談や利用者・家族との連絡窓口にもなっています。また、介護職の技術指導や相談役としても重要でしょう。

ときには介護リーダーを頼って、困ったことを相談してみれば力になってもらえるかもしれません。利用者に質の高い介護サービスを提供するためにも、介護リーダーが中心となって「報告・連絡・相談」ができる環境作りが大切です。

介護職員の介護リーダーを中心に、同じ目標に向かって業務をおこなえば、より強いチームワークを発揮することができます。

まとめ

この記事では、職員間のチームワークの重要性と、万が一上手くいかなかったときの対処法を5つ紹介しました。

介護職にとってチームワークは、利用者のケアに深く関わります。チーム内の良くない雰囲気は、利用者にも伝わることでしょう。また、介護士は、看護師や作業療法士などの他の業種の専門員と連携する機会が多くあります。それぞれ立場が違うため、意見が異なることもありますが、相手の意見を否定的に捉えることをせず、利用者が快適に過ごせるようなサービスを提供するようにしていきましょう。

渡口将生

介護福祉士
介護支援専門員
認知症実践者研修終了
福祉住環境コーディネーター2級

介護福祉士として10年以上介護現場を経験。その後、介護資格取得のスクール講師・ケアマネジャー・管理者などを経験。現在は介護老人保健施設で支援相談員として勤務。介護の悩み相談ブログ運営中。NHKの介護番組に出演経験あり。現在は、介護相談を本業としながらライターとしても活動、記事の執筆や本の出版をしている。